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2023年4月5日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Vu Thi Viet Lanさん
会社名:Tokyo Byokane VietNam Co., Ltd.
役職:Adm-Hr Dept. Assistant Manager

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第42回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは Lanさん、自己紹介をどうぞ!

Lanさん:私はLanと申します。出身はBac Ninhですが、現在はハノイで暮らしています。現在40歳です。ハノイ大学日本語学部を卒業しました。家族は4人で、主人と男の子2人です。趣味は旅行で、これまで国内旅行や海外ではタイや日本へ行きました。写真も好きで、旅先での美しい景色や、思い出を写真に残しています

(Tokyo Byokane VietNam社でバックオフィスの要として活躍するLanさん)

Q.ご本人学歴、そこからTokyo Byokane VietNamとの出会いまで
嶋村:そもそもなぜ日本語を学ぼうと思ったのですか?
Lanさん:高校時代日本の漫画、特にドラえもんが大好きだったからです。それ以来、日本がどんな国なのか知りたいと思っていました。ハノイ大学の入学試験に合格し、日本語学科で日本語を勉強しました。アニメでは、ドラゴンボールや、鬼滅の刃も好きです。

2006年に大学を卒業し、ベトナム人材関連企業の日本語教育部で約2年働きました。2008年5月頃退職して、ベトナムで日系企業に転職しました。そこでは総務人事の仕事を経験しました。その後、2010年末に子供が生まれたため、主人の家の近くへ転職しようと決意しました。そして、2011年2月よりTokyo Byokane VietNamに入社しました。これまで12年間人事、総務業務を担当しています。

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事はありますか?
どの会社も法律を厳守しなければなりませんが、現職で働くまで工業団地での勤務経験が一切なかったので、入社した当初に驚いたのは、工業団地独自のルールが存在し、厳守しなければならないことと必要な手続きが非常に多いということでした。例えば労働規則、労働協約、賃金テーブルの申請、環境、労働衛生安全、防火及び救命、食事安全に関する規則です。政府の管理機関も定期的に監査に来ました。違反とみなされるとペナルティ(罰金)が課されてしまいます。最初戸惑ったこともありましたが、一つずつ勉強して、先輩に聞いたりして対処できたことで、現在ではスムーズに問題解決、対処できるようになりました。
私が驚いて、心配しているもう一つのことは、特にテト休暇後、工業団地の労働者が頻繁に辞めることです。当時の採用担当は少し困っていました。そのため、採用方法を改善し、福利厚生制度を改善(手当の額を上げたり、食事会や誕生日会の制度を整えたり)したところ、だんだんと離職率は改善され、良い方向に進むようになりました。
その他採用で工夫したことは、以前は募集の時、情報を紙で掲示板に貼っていたのを、コロナを機にオンライン上で会社ウェブサイトに情報を載せ、QRコードから簡単に応募できるよう仕組みを変更しました。求人票に記載する内容も手当など、しっかり書くよう見直しを行いました。
大変でしたが、成長できたと感じたのは自分で業務の改善及び提案を行えるようになった時です。会社が法律を遵守するために何が必要であるかも理解しています。そのおかげで政府の管理機関の監査にも合格し、交渉とそれが合意に至るまでのスキルを向上させることができました。

Q.現在ご担当されているお仕事内容について教えてください。
総務部を担当しています。総務部は総務課と人事課に分かれています。部下が2名います。通常の業務は部下に任せますが、結果をコントロールし、問題があれば、一緒に解決します。
総務課の業務は文房具、制服などの購入、配達、倉庫の管理、セキュリティー、食堂管理、忘年会パーティ、会社設立記念パーティ、社員旅行などの社内イベントを行うことです。
人事課の業務は勤怠管理、社員教育、社会保険、日本人のための労働許可証、ビザの申請、個人所得税計算、給与計算などです。
通常業務のマネジメント以外にも会社が法律を遵守するために法律アップデート、環境、労働衛生安全、防火及び救命訓練、会社のライセンスを変更する際の申請手続き等、様々な業務を担当しています。

Q.Tokyo Byokane VietNamで働く上で、Lanさんの今後の目標(夢)は何ですか?
私の夢は、Tokyo Byokane VietNamが従業員にとって第二の家族のような存在になること、そして、職場環境が幸せであることです。幸せな職場環境とは、働きがいを感じられ、給与や福利厚生に安心感を持てて、公平な待遇と教育を受けられ、成長し続けられる、また、楽しい活動に参加できるような環境だと思います。
昨年の忘年会で、弊社の社長は”改善が会社を変える“と言いました。社員が幸せであれば、私たちが思っているよりも素晴らしい改善案が出せ、より良い仕事を成し遂げることができると信じています。
この夢を実現するには、非常に費用がかかり、簡単なことではないと思いますが、Tokyo Byokane VietNamの取締役会は、この夢の実現を常にサポートし、支持してくれると信じています。

(念願であったIATF(※)ライセンス取得パーティーでの1枚です)

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※IATFとは
International Automotive Task Forceの略で日本語では「国際自動車産業特別委員会」と言います。
IATF 16949は自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格です。 世界の多くの自動車メーカーが、自動車部品のグローバルな調達基準として採用しています。
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Q.御社ビジネスでの業界最新トピックを教えてください。
私は友達に対し、自分が働いている会社の製品について自慢することがよくあります。 弊社のベトナム工場では工業製品分野機器に不可欠なねじを中心とした締結部品を製造・販売をしているため、友達や親戚に説明しても、その存在を知っている人はほとんどいません。 けれども、現在ベトナム工場では家電関連の日系の顧客、例えば血圧計の製造会社、空気清浄機の製造会社、建設機械の製造会社などへ販売しています。また、ご存知の方も多いと思いますが電気自動車の生産を開始するVINFASTベトナム国内企業との取引も拡大しています。産業界はもとより、身近な暮らしの分野でも弊社の製品が一段と高度化・多様化していますので、それを誇りに思っています。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイス
大学時代、日本の文化、国、人々について学びました。社会人になって 日本人に出会って一緒に仕事をしてきた中で最も印象に残っている点は、真面目で、責任感が強くて、常に最後まで結果を追求するという点です。また、初対面ではわかりませんでしたが、実際一緒に働いてみるととても親切であることがわかりました。

Q.Lanさんから見た日本人の印象
ベトナム、日本、又はその他の国には独自の文化があるため、アドバイスするほどではないのですが、お互いの文化を尊重し、その文化の面白いところや良いところを自分で見つけていって欲しいと思います。そうすることで調和が生まれると思います。おそらく、「共生、共発展」という精神と、お互いの文化を尊重することで、弊社でのベトナム人と日本人は非常にうまく仕事をやっていると思います。

(2022年度のYear End Partyでの記念の集合写真です)

Lanさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
連絡先:(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。

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