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2022年1月13日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Bui Thi Van Anhさん
会社名:KANADEN VIETNAM CO., LTD.
役職:Office Manager

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第30回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは Van Anhさん、自己紹介をどうぞ!

Van Anhさん:私はVan Anhと申します。ハイフォン出身です。現在は夫と二人の娘と一緒にハノイに暮らしています。娘は16歳と12歳です。名前は花の意味と、賢いという意味があります。
大学はハノイ国家大学日本語学部で4年間学びました。大学を卒業してから15年以上、日系企業で働いています。現在はKANADEN VIETNAMでOffice Managerとして働いています。
家では娘達や夫と勉強や仕事のこと、生活のことなどいろいろなことについて話す時間が大好きです。時間がある時は、花をアレンジしたり、スキルアップの本を読んだり、運動をしたりします。特に好きなのは旅行で、コロナの前は年に1回か2回は家族や、夫と二人でベトナム国内や海外へ旅行に行っていました。4年前にヨーロッパへ行きドイツ、イタリア、フランス、オランダなどを旅しました。今後はロシアやアメリカに行ってみたいです。

(KANADEN VN社で活躍されるVan Anhさん)

Q.Van Anhさんの学歴、そこから現職KANADEN VIETNAMとの出会いまで
私が高校生の頃は今ほどインターネットが普及していませんでしたので、大学の情報もあまりなく、どこの大学を受験したらいいのかわかりませんでした。そういう中で母の友人のお子さんが日本語を勉強していました。当時ちょうど日本語を使った仕事が多いことから就職の際仕事が見つけやすく、他の仕事に比べて将来役に立つと聞いたので、最初はそういう単純な理由で日本語を選びました。日本語を勉強して、日本人と話す機会を持つうちにだんだん日本人の働き方や文化もだんだん好きになりました。
大学卒業後は2年半くらい日系メーカーで生産管理の業務を担当しました。出産、育児で退職し2年程休んでいました。その後、1年間国際機関のプロジェクトに参加しました。
カナデンに入社する前は日系建設会社で10年以上にわたって勤務しました。社長秘書として入社しましたが、総務人事やその他色々な業務を担当しました。例えば、社長が関心を持っているすべての問題、例えば会計や税金、人事、建設現場で発生する技術的な問題などについて、社内でまとめてから報告を行うといった仕事をしてきました。ほかでオフィス全般の管理業務も担当しました。数年間働いた後、2011年に私は自分の仕事に役立てるため、MBAをさらに勉強することにしました。そして2015年にMBAを取得することができました。その時に学んだ管理知識は、私の管理業務に大いに役立ちました。そこでの仕事は大変気に入っていたのですが、会社諸事情もあり残念ながらベトナム法人を閉鎖することが決まり、転職することになりました。その際に紹介されたのがKANADEN VIETNAMです。2019年10月にKANADEN VIETNAMに入社しまして、今ちょうど2年くらいになります。

Q.現在のお仕事内容について教えてください。
KANADEN VIETNAMは2019年12月に設立され、トレーディングカンパニーとしFA機器の販売、工業機械の設置やコンサルティングサービス業務を行っています。その中で私はオフィス管理業務を担当しています。主な業務は総務人事、経理、輸出、輸入業務です。
総務人事では募集業務や社内規則を作ったり、給与や保険料の計算、契約書の作成、出張手配等を行っています。経理では毎月発生する取引を記録して報告書を作成しています。3カ月毎にコンサルティング会社と相談して財務資料を作成して、税務署へ報告します。輸出、輸入業務では物流会社とのやり取りを行い問題を解決しています。その他、会社がベトナムの法律に従って運営されていることを確認します。時々発生するイレギュラーな取引が、ベトナム国においてきちんと許可されているものかどうかを調べることも担当しており、ここがとても重要な仕事だと考えています。

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?
現在担当している業務の90%くらいは以前の日系建設会社で経験した業務なので、正直それほど苦労は感じていません(笑)。KANADEN VIETNAMの社長はいつも部下の話を聞いてサポートしてくださいます。自分の経験、コンサルティング会社と社長のサポートにより、スムーズに仕事をこなすことができていると思います。
建設会社に入社した際は、経理や会計、税金、建設などの知識がありませんでしたが、社長への報告のため、技術者から聞いたことを日本語へ翻訳する必要がありました。会計や建設に関する専門用語がわかりませんでしたので、適切な翻訳をするのに苦労しました。相手が分かりやすいようにどのような言葉を選んだら良いかを考えました。このことは本当に大変だったと思います。でもこの経験のお蔭でいろいろな分野の知識や専門用語を習得することができて、成長するきっかけになったと思います。

(外部イベントに参加された時の写真)

Q.Van Anhさんの今後の目標(夢)を教えてください。
KANADEN VIETNAMは設立されて2年のまだ若い会社です。給与やボーナスなどの待遇に加えて、人間関係もとても大切な要素だと思います。社員皆が安心して会社の発展の為に最善を尽くすことができるような会社にすることが目標です。KANADEN VIETNAMはこれからもっと発展していくと思いますので、その発展に貢献したいと思います。

Q.御社での最近のトピックを教えてください。
KANADEN VIETNAMが設立されてからの2年間、新型コロナウイルスへの対応をしてきました。政府が新しく制度を導入したり、法律が変わったりしたため、やり方もそれに応じて変えなくてはなりませんでした。政府の発表などについて詳しいことが分からなかったり、不明点がある時はコンサルティング会社へ相談することもありました。それでもなかなかスムーズに業務を進めることが難しい時もありました。そういう時は役所や知り合い等にも話を聞いて進めてきました。
入国手続きも以前と変わり、色々なことが変更になっています。たとえば、コロナの前はベトナムで働く外国人の専門家や管理者は、一時的な在留カードを持っていれば、日本へ帰国後、通常どおりベトナムに戻ることができ、何もする必要はありませんでした。 しかし、コロナの後は、一時的な在留カードを持っていても、コロナウイルスへの対策が厳しくなっているため、ベトナムに入国する場合、入国申請手続きを行う必要があります。 この入国申請手続きは非常に複雑で時間がかかります。 保健省、入国管理局、人民委員会など、ベトナムの多くの機関へ入国申請書類を提出する必要があり、処理時間は2ヶ月もかかります。コロナの影響でこういった業務にも対応しています。

Q.Van Anhさんから見た日本人の印象とはどんなものでしょう?
ほとんどのベトナム人は日本人と日本が好きだと思います。私もその中の一人です。私から見た日本人の印象は、勤勉で、責任感があって、礼儀正しい、です。困った時には助け合い、知らない人にも親切だと思います。私は2年前に家族と日本へ旅行に行きました。その時、道が分からなかったのですが、何人もの人が丁寧に道を教えてくれました。親切に一緒に行先まで案内してくれた方もいました。
私が以前勤務した日系会社の上司の方は既に日本へ帰国されてますが、時々連絡をくれて励ましてくれます。私が日本へ旅行に行った際には自宅に招いてくださり、私の家族と一緒に食事をしたり、観光したり、仕事を休んで行きたいところへ連れて行ってくださり、とても感動しました。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか?
ベトナム人は日本人と少し違って、私生活についてや趣味についてよく話します。もし、もっとベトナム人を知りたいと思ったら、仕事のことだけでなく、家族のことやいろいろなことを話してください。
もし機会があれば、ベトナムの結婚式、地域のお祭りに参加してみて下さい。ベトナムの文化が分かるようになると思います。そして、ベトナムの国内を旅行してみて下さい。泊まるのはホテルではなくてホームステイやベトナム人の家に泊まって、ベトナム人と一緒に暮らすということをオススメします。そうすればベトナム人の生活の仕方や、考え方もわかるようになると思います。ベトナムの食べ物も美味しいものがたくさんありますので体験してみてくださいね。

(KANADEN社 社員食事会での集合写真になります)

Van Anhさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
連絡先:(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。

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