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2022年2月9日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Le Thi Dungさん
会社名:Hybrid Technologies Co., Ltd.
役職:Hanoi Office Delivery Unit Director, Marketing Director

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第31回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは Dungさん、自己紹介をどうぞ!

Dungさん:Dungと申します。今年で33歳です。出身はタイビン省です。
高校までタイビンで過ごし、大学はハノイ国家大学の日本語学部に入りました。在学中に1年間大阪の関西大学に交換留学に行きました。大学卒業後は日系企業で社長秘書業務を2年間担当し、その後2014年にエボラブルアジアハノイ拠点へ入社しました。
今は夫と4歳の子供とハノイで暮らしています。趣味は読書です。読書は心理学や、伝記などをよく読みます。
あと、生き物が好きで以前は猫を飼っていました。今は魚を飼っていていつも癒されてます。

(Hybrid Technologies Vietnam社で優秀な管理職として活躍されているDungさん)

Q.なぜ日本語を勉強しようと思ったのですか?またHybrid Technologiesとの出会いについて教えてください。
Dungさん:高校生の時は田舎に住んでいたので、日本のことや日本語について何も知りませんでした。将来については他の高校生と同じように例えば医者になる、とか教師になるといったシンプルな夢を持っていただけでした。
そんな時、ハノイ国家大学でロシア語を勉強した親戚のお姉さんから、今は日本の企業がベトナムへたくさん進出しているから、日本語を勉強すれば就職先もたくさんあるよ、とアドバイスをもらいました。それから、日本や日本語に興味を持つようになり、調べてみたところ、日本語は難しいと言われていることが分かりました。どれくらい難しいのだろう、試してみようと思いハノイ国家大学の日本語学科を選びました。
ハノイ国家大学では2年生以降、成績の良い学生に姉妹校への交換留学が許されたので、関西大学へ1年間の留学に行くことができました。関西大学では日本語と日本文化を勉強しました。
大学卒業後は、事業立ち上げの企業に入りたいと考えていました。そしてちょうど立ち上げの段階だったエボラブルアジアハノイ拠点へ2014年に入社しました。

入社後最初の2年間はハノイ支店長のアシスタントを担当しました。業務としては支店長の諸々の仕事のサポートや、案件コミュニケーターのバックアップ、それから一番多かったのは面談時の通訳でした。
エボラブルアジアベトナムはラボ型開発を行っていて、ラボ(開発チーム)をまとめるのがラボマネージャーなのですが、当時ラボマネージャーは100%日本人が担当していました。支店長よりラボマネージャーにチャレンジしてみないかと推薦していただいたので、経験はありませんでしたが2年間支店長アシスタントをしている間に見て学んできましたので、チャレンジしてみようと思い、2016年からラボマネージャーに昇格させていただき、キャリアチェンジをしました。エボラブルアジアへ入社し、今はちょうど丸7年になりますが、今の自分があるのはその時の支店長のお蔭だと思っています。
エボラブルアジアは2019年に社名が変わり(※注)、現在はHybrid Technologiesとなりました。また、私の役職も2019年11月にDelivery Unit Directorになり、2021年4月にはHAN Delivery Unit Director 兼Marketing Director になりました。
※注 2019年にエボラブルアジアソリューションズ(Hybrid Technologiesの旧名)はエボラブルアジアからITオフショア事業を譲り受け、Hybrid Technologiesに社名変更しました。

Q.現在担当されている仕事内容について教えてください。
Dungさん:現在は二つのセクションでのお仕事を担当しています。まず、Hanoi Office Delivery Unit(開発本部)では、主に見積もり提案、プロジェクト開発・リリース、拠点開発本部のマネジメントを行っています。見積もり提案では、日本側の営業から案件の相談が来たら、お客さんへのヒアリングの段階から一緒に打合せに参加して案件獲得の最終段階まで管理者としてサポートしてます。また問題発生時にはラボマネージャーやプロジェクトマネージャーとも連携して一緒に解決策を考えるなど対応を行っています。
次に、Marketing Director としては、人材採用、査定評価、HTV内部活動企画管理、実施を行っています。Marketingチームには15名がいて、メンバーのモチベーションを高めるようなイベントを考えたり、より安心して働けるような充実した福利厚生を考えています。

(女性の日のイベントでの写真。すごく楽しそうで参加してみたいです♪)

Q.入社してからこれまで大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?
Dungさん:入社したばかりの頃はIT業界の経験がなかったので、IT用語が全くわかりませんでした。通訳として面接に参加するとIT用語がたくさん出てきますが、自分が理解できないと上手く通訳できないので、候補者に申し訳ないのと、お客様にも何を言ってるのかわからないと言われるのは自分でも辛いので、そこが一番大変でした。
案件専属のコミュニケーターのバックアップの時は、チャット内容をすべてフォローして、事前に案件に関する説明資料などすべての資料を確認し、分からないことはインターネットで調べたりしていました。候補者の面接の際にも、事前に資料に目を通し内容を把握できるよう準備してから面接に参加しました。
その他に大変だったことは、案件でトラブルが発生した時に、改善対策を立て、お客様に提案することや人員や価格調整の交渉などで、日本人同士だと話がしやすいことでも、私はベトナム人なのでそういった話は少し辛かったです。

また、そのほかに、ハノイの拠点にはメンバーが150名程いて、同時進行している案件は20案件以上あります。メンバーのモチベーションを保ちながら案件のフォローをするのは大変でした。それぞれの拠点のDirectorからアドバイスをもらったり、Minh社長も困ったことがあったらいつでもアドバイスをしてくれるので、アドバイスをもらい解決してきました。素晴らしい仲間と、良い社長に恵まれたので乗り越えることができました。

5.Dungさんから見てHybrid Technologiesの良いところを教えてください。
Dungさん:まずは、職場環境がいいです。緑に囲まれていて、リフレッシュエリアもありますし、設備もハイスペックな設備が整えられているので仕事をする上でとても良い環境です。
また、福利厚生が充実しています。例えば民間保険のヘルスケアカードを会社負担で発行しています。それを病院に持っていけば、かかった治療費を請求することができます。出産時にも使えますし、良いサービスのある病院でも受診することができます。入社3年以上の社員には本人プラス家族1名分までヘルスケアカードを発行してもらえ、医療費を負担してもらえます。その他、女性の日、子供の日にイベントを行ってくれて色々な活動があります。若者が多いので賑やかで活発な環境です。
それから、教育制度がしっかりしている点もあげられます。以前は即戦力のある方のみ採用を行っていましたが、2019年末より毎年50~100名の新卒採用を行っています。入社後2カ月は新人教育を行い、それが終わったら実際の案件でOJTをします。1名の新入社員につき、1名メンターを付けています。新入社員でもメンターがいつもそばでサポートしてくれるので、チャレンジができて、成長がしやすい環境だと思います。
上下関係は全くなく、社長もメンバーの話を同じ目線で聞いてくれて、どんな時も社員を守ってくれる方なので、社員の満足度が高く、一人一人がベストなパフォーマンスを発揮できる環境だと言えます。

(忘年会にて。年間で活躍したプロジェクトチームの表彰式での記念の1枚)

6.今後の仕事への抱負(目標)
Dungさん:ハノイ拠点での人事を担当していて評価制度の構築など行っていますが、まだ経験が浅いのでもっと知識をつけて、コロナ禍でも人材採用戦略を立てるスキルや、企業カルチャー構築スキルなど、経験を積みたいと考えています。

7.ベトナム人から見た日本人の印象、またベトナム人とうまく接するためのアドバイス
Dungさん:真面目でしっかりしているイメージを持っています。働き方やマナーはお手本にしたいくらいです。そしていつも改善を心がけているように思います。マイナス点は少し頑固な部分があるくらいです。
ベトナム人と上手く接するには、仕事が終わってから一緒に食事に行ったり、飲みに行ったりすれば、仕事上だけでは話せない本音の部分で話し合えて、理解し合うことができると思います。仕事以外で理解し合えれば、仕事もしやすくなるのではと思います。

(イベント時の社員集合写真です。活気ある会社で、現在の勢いのすごさを感じます)

Dungさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
連絡先:(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。

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